ハノイで食品展示会「FHH」開催、ジェトロはジャパンパビリオン設置

(ベトナム、日本)

ホーチミン発

2023年12月13日

ハノイ市で112123日、ベトナム国内最大級の食品展示会「FoodHotel HanoiFHH2023」が開催された。ベトナムでの「FoodHotel」展示会は202212月のホーチミン市での開催(2022年12月22日記事参照)に続き13回目、ハノイ市では2回目の開催となり、19カ国・地域から113社が出展した。食品のバイヤーや卸売・小売業者、レストラン・ホテル関係者を中心に、3日間で約6,700人が来場した。

初日の開会式でジェトロ・ハノイ事務所の中島丈雄所長は、ジェトロがベトナム輸出支援プラットフォームの活動の一環として、ジャパンパビリオンを設置し、出展した4自治体(福井県、茨城県、徳島県、鹿児島県)と在ベトナム企業が日本産水産物や食品、日本酒などを出品すると紹介(添付資料参照)。主催者のインフォーマが在ハノイ外国大使館代表などを集めて実施したVIPツアーでは、ジャパンパビリオンに立ち寄り、日本産水産物や日本酒の魅力について説明した。

写真 開会式であいさつする中島所長(左写真)、ジャパンパビリオンを視察するVIPツアー(右写真)(ジェトロ撮影)

開会式であいさつする中島所長(左写真)、ジャパンパビリオンを視察するVIPツアー(右写真)(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンに立ち寄ったバイヤーは、日本のカンパチやブリなどの水産物、カニカマなどの水産加工品、菓子、しょうゆ、みそ、日本酒などに関心を寄せた。自治体ブースでは、福井県の銘菓の羽二重餅を中心に商談が多数行われた。他の3県も合計で約300人の地場企業のバイヤーと連絡先を交換した。

ジャパンパビリオンの出展者からは、「ベトナムの市場や食の好み、出品物の評価を得ることができた」「新規バイヤーとの出会いがあった。バイヤーの声を聞き、現地ニーズの把握ができた」「展示会に参加したことで多くのバイヤーや企業とつながった。また日本のパビリオンに参加したい」などのコメントがあった。今後は商談を進め、ベトナムへの販路開拓が見込まれる。

ブース出展のほかに、日本政府観光局(JNTO)ハノイ事務所と4自治体が観光と食をテーマにしたインバウンド連携セミナーを実施し、日本の観光の魅力と各県の特産物や食事、観光名所を紹介した。それに続いて、ベトナムで輸入が増加している日本酒のワークショップも実施し、多くの参加者が試飲をしながら、熱心に耳を傾けた。

写真 JNTOブース(ジェトロ撮影)

JNTOブース(ジェトロ撮影)

このほか、ジェトロがサンプルショールーム(注)で取り扱ったベトナムへの輸出に取り組む日本企業100社以上のサンプル食品などを展示し、新たに多数のバイヤーを獲得した。

写真 サンプルショールームの商品に関心を示すバイヤー(ジェトロ撮影)

サンプルショールームの商品に関心を示すバイヤー(ジェトロ撮影)

(注)日本産食品のサンプル展示を行い、展示商品に関心を持ったバイヤーとオンライン商談を実施する事業。

(河西朝子)

(ベトナム、日本)

ビジネス短信 66abc839097be809