山東省、飼料·動物用医薬品の生産額などが全国トップに

(中国)

青島発

2023年12月26日

中国山東省政府は12月6日、省内の飼料と動物用医薬品産業の高品質な発展に関する記者会見を開催した。発表の主な内容は次のとおり。

同省の飼料と飼料添加物の生産企業は現在2,370社余りで、全国の約7分の1を占める。2022年の飼料生産総額は1,970億元(約3兆9,400億円、1元=約20円)で、全国の6分の1を占めた。2018年以来、山東省の飼料企業の数、生産量、生産額は5年連続で全国トップだった。また、動物用医薬品については、生産企業は現在291社で、全国の6分の1以上を占め、2022年の生産額は169億元で、全国の4分の1だった。動物用医薬品の企業数、生産額は22年連続で全国トップだった。これら山東省の飼料と動物用医薬品は、省内の需要を満たすだけでなく、毎年3分の1が省外に販売され、年間輸出額は100億元を超える。

山東省には、年間生産額が100億元を超える大型飼料企業が9社、2022年の飼料生産量が100万トン以上の企業は7社、30万トン以上の企業は18社あり、その生産量は全省の63.4%を占める。2020年と比較すると、シェアは6ポイント増加した。また、動物用医薬品企業については、2022年の世界動物保護企業50社にランクインしたのが3社、年間生産額が10億元を超える企業が5社、1億元を超える企業が19社で、それらの生産額は全省の72.4%を占めた。2020年と比較すると、シェアは5ポイント増加した。

高付加価値の飼料添加物製品の年間生産額は251億元で、全国の5分の1、全国トップだった。アミノ酸、ビタミンなど多数品種の製品生産量は世界トップとなっている。脱脂大豆、魚粉、肉骨粉、トウモロコシ加工副産物など飼料原料の生産量は全国1位。食肉用家禽(かきん)向けの飼料生産量は全国トップで、全国の3分の1を占めている。豚と採卵鶏向けの飼料生産量は全国2位で、それぞれ11%、10.7%のシェアを占めている。

ペット用飼料については、特に高級品が増加しており、過去3年間の成長率は約30%を維持しており、その生産量は全国の30.3%。動物用医薬品原薬、動物用バイオ製品などの高付加価値製品には明らかな優位性があり、2022年の医薬品原薬の生産額は54億1,000万元で、全国の31.8%、バイオ製品の生産額は30億2,000万元で、17.8%を占めた。

(張雪雯)

(中国)

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