2024年から改正食品規則を適用、最新のガイドラインに基づくラベル表示を

(マレーシア)

クアラルンプール発

2023年12月05日

マレーシア政府は2024年1月から、食品の新表示規則を施行する。2020年7月21日付官報で公示された「2020年食品(改正)(No.4)規則PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」第1条(2)に基づき、従来は2022年7月22日からの施行予定だったところ、運用開始を延期していたもの。

マレーシアで販売する食品の一般的な表示基準は、「1985年食品規則」に準拠する必要がある(ジェトロウェブサイト、食品関連の規制>6.ラベル表示を参照)。今回の改正により、食品表示にかかる規制が一部変更されたことから、食品を取り扱う事業者は、必要に応じてラベルを更新する必要がある。例えば、保健省食品安全品質管理部が定める要件に適合しない場合の「オーガニック」やこれに類する用語の使用禁止、「全粒粉」と表示する際の詳細基準の設定、規定要件を満たす場合の砂糖や塩分不使用表示の容認、などが改正規則には明記された。

上記官報を受け、保健省は2023年8月3日、新規則の運用開始日を2024年1月1日とする通達外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(マレー語のみ)を出した。食品表示には(1)量的原材料表示(QUID)、(2)食品添加物が含まれる場合には国際番号システム(INS)、(3)栄養成分表の下に塩分量、を明記する必要があると特記した上で、表示ラベルの具体例PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)も提示。輸入者による「1983年食品法」および「1985年食品規則」の順守もあらためて強調した。

また、2023年11月にジェトロが保健省に確認したところ、同省は今回の改正を反映した詳細ガイドラインPDFファイル(0.0B)も発行した。一般的な食品表示、栄養表示、食品広告、放射線照射食品の表示、遺伝子組み換え食品などのバイオテクノロジー応用食品の表示に関する指針などを掲載している。

(吾郷伊都子、林燕児)

(マレーシア)

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