中国企業、セネガルの渋滞緩和事業を開始

(セネガル、中国)

アビジャン発

2023年12月11日

セネガルの首都ダカールで11月25日、「ダカール市交通渋滞緩和プロジェクト」の起工式が開催され、アマドゥ・バ首相、肖晗(シャオ・ハン)駐セネガル中国大使らが参加した。プロジェクトの投資総額は約1,100億CFAフラン(約264億円、1CFAフラン=約0.24円)にのぼり、中国政府の国家開発銀行外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとセネガル政府が共同出資する。また、河南省の国有企業である中国河南国際合作集団外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますおよび大型インフラ案件のコンサルティング・投資・建設を手掛ける中交一公局集団外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが建設を請け負う予定だ。

このプロジェクトは、2035年までに新興国入りを目指し、各種インフラなどの整備を図る「セネガル新興計画」(PSE、2018年6月1日付地域・分析レポート参照)に基づくもので、ニャイ幹線道路改修・拡幅プロジェクトおよびダカール道路交通改善プロジェクトの2大事業から構成される。

ニャイ幹線道路改修・拡幅プロジェクトでは、ダカール市内にあるニャイ幹線道路およびダカール近郊都市ピキンの道路の一部区間を4車線に拡張するほか、ピキン交差点への接続道路の建設などが予定されている。ダカール道路交通改善プロジェクトには、ダカール市内の幹線道路を5車線に拡張するほか、高速道路の出口エリアの改修、3つの高架橋と10本の歩道橋の新設などが含まれる。

肖大使は起工式のスピーチで、「このプロジェクトの完成により、ダカール市内およびダカールと地方都市間における交通網の強化、モビリティの向上に期待でき、西アフリカのゲートウエーとしてのハブ機能を発揮できるだろう」と述べた。

セネガルは西アフリカで初めて中国と「一帯一路」協力文書に署名した国で、中国はこれまで、ダカールと中部内陸都市間を結ぶイラ・トゥーバ高速道路や中部ファティック州のフンジュン橋の建設などをセネガルと共同で手掛けたほか、現在、西部都市ンブールと中西部のカオラック州を結ぶ高速道路を新たに建設している。

(藤本海香子)

(セネガル、中国)

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