ジェトロ、COP28の機会に日本産水産物をPR

(アラブ首長国連邦、日本)

ドバイ発

2023年12月06日

ジェトロは12月4日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の機会を捉え、北海道産ホタテなどの日本産水産物をPRするイベント「Taste The Highest Quality Seafood from Japan」を開催した。

ジェトロによる日本産水産物などのPRは、2023年8月からの東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に伴う一部の国・地域による日本産水産物などの輸入停止(2023年8月24日記事2023年8月25日記事参照)を受け、日本産水産物の緊急支援事業として実施されたものだ。会場では、ホタテの生産方法を解説する動画が流されるとともに、北海道産ホタテや青森県産マグロを使った握りたてのすしなどが提供され、日本産水産物の安全性とおいしさのPRを行った。また、日本産水産物などを購入できるECサイトや、それらを活用するUAEのレストランのサイト一覧をQRコードを通して提示し、現地での消費拡大に向けた取り組みも行った。

イベントでは、吉田宣弘経済産業大臣政務官がアブドゥッラ・アル・サーレハ経済省次官などの要人や来場者に対して、日本産水産物の魅力と安全性について説明した。サーレハ次官は日本には6~7年訪問していないと述べつつ、吉田政務官の説明を聞いた後、すしを食べて日本語で「おいしい」とコメントした。

写真 日本産水産物の魅力と安全性を説明する吉田政務官(右、ジェトロ撮影)

日本産水産物の魅力と安全性を説明する吉田政務官(右、ジェトロ撮影)

写真 北海道産ホタテなどのすし(ジェトロ撮影)

北海道産ホタテなどのすし(ジェトロ撮影)

参加者からは、「日本産水産物の新鮮さなど、質の高さを再認識した。地物の水産物よりも格段においしい」「今後、ドバイはもちろんのこと、アブダビなど他の都市でもさらに日本産水産物が普及していくことを期待する」といった声が上がった。UAEは親日的で、日本食の魅力を知っている人も多く、今回の日本食を食べて、高く評価する人が多く見られた。

(井上元太、高橋建朗)

(アラブ首長国連邦、日本)

ビジネス短信 0e3ed40a42b7027c