第3四半期のGDP成長率は前年同期比マイナス4.5%、非石油部門は3.6%のプラス成長
(サウジアラビア)
リヤド発
2023年11月01日
サウジアラビア総合統計庁(GASTAT)は10月31日、2023年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(速報値)が前年同期比でマイナス4.5%となったと発表した。
産業別の成長率をみると、非石油部門と政府サービス部門がそれぞれ3.6%、1.9%と好調だったものの、石油部門がマイナス17.3%となり、全体の成長率を引き下げた。
前期比(季節調整値)の成長率をみると、石油部門と政府サービス部門がそれぞれマイナス8.4%、マイナス5.3%だった。非石油部門は0.1%のプラス成長だったが、全体ではマイナス3.9%と3四半期連続で前期比マイナス成長となった(2023年8月1日記事参照)。
国際機関も見通しを再度、下方修正している。IMFが10月10日に発表した最新の「世界経済見通し(WEO)
」において、サウジアラビアの2023年の成長率見通しを1.9%から0.8%に下方修正した。IMFは原油の価格下落と原油生産量の削減を背景に、サウジアラビアの2023年の成長予測を段階的に引き下げており、今回で3度目の成長見通し引き下げとなった。
今回のGASTATの発表についてロイター(10月31日)は、「非石油部門の勢いに陰りが見えるが、第3四半期は政府支出が多く、今後、数年間は政府支出の増加により内需が拡大し、非石油部門がGDPを下支えするだろう」との見方を示した。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
ビジネス短信 f28c212c57041cac






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