ジェトロ、深セン国際礼品展でジャパンパビリオン設置

(中国)

広州発

2023年11月24日

中国広東省深セン市で10月20~23日、中国で最大規模を誇るギフトショー「第31回中国(深セン)国際礼品展」(Gifts & Home Shenzhen)が開催された。同展示会はクリスマスや春節(注)に向けたギフトの調達シーズンに合わせて開催されている。展示会場は24万平方メートル、13ホール分に及び、対象分野は生活雑貨日用品、化粧品、電化製品、食品など多岐にわたった。主催者によると、国内外合わせて5,500社以上が出展し、20万人以上のバイヤーや一般来場者が訪れた。

ジェトロは中国ハイブリッド型キャラバン事業の一環として、日本ブランドの中国での販路開拓支援を目的に、展示会場内でも人通りが最も多い会場の中心エリアにジャパンパビリオンを設置した。そこには同展示会に参加する日本企業のうち19社が現地での商談を目的とした出展を行い、32社がオンラインでの商談を目的に自社の商品サンプルを展示する形式で出展を行った。会期中、ジャパンブースは多くの来場者でにぎわい、出展した日本企業はBtoBバイヤーを相手に300件以上の商談を行った。出展企業は商談を行ったバイヤーと会期後も継続してコミュニケーションを取り、着実な商談成立を目指すと話した。

また、出展企業からは、「深セン国際礼品展は大規模で、数多くの新規バイヤーを開拓することができた。自社ブランドを知ってもらう良い機会になった」「かなり手応えがあった。中国国内の他の展示会にも積極的に出展していきたい」「展示会のレベルが非常に高い。来場者の多くも専門バイヤーだったため、展示会を通じて自社商品を効果的に宣伝できた。来年も同展示会に参加したい」といったコメントがあった。

「iiMedia Research(艾媒諮詢)」の記事によると、中国は以前から、春節や中秋節といった祝祭日に家族や知人にギフトを贈る習慣があったが、近年は個人的な記念日やカップル間の記念日にギフトを贈り合う人が増えているとした。また、励展華博展覧(深セン)有限公司がコンサルティング会社の凱度中国と共同執筆した「2024年の中国ギフト市場の展望白書」(2023年11月)によると、中国ギフト市場は急速に拡大しており、中小企業は10万社以上、大企業は4,000社以上に上るという。2024年の同市場規模は1億3,777万元(約28億9,317万円、1元=約21円)に達すると見込まれる。

(注)旧正月を指す。旧暦に基づき、毎年期間が変わる。

(金光、山道知可)

(中国)

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