1~9月の外国直接投資、申請額・認可額とも中国がトップ

(タイ)

バンコク発

2023年11月24日

タイ投資委員会(BOI)は11月9日、2023年1~9月のタイへの外国直接投資統計PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公表した。申請ベースでは、投資額が前年同期比約43.3%増の約3,985億バーツ(約1兆6,737億円、1バーツ=約4.2円)、投資件数が48.0%増の910件だった(添付資料表1参照)。

申請額を国・地域別にみると、中国が前年同期比で約2.3倍の約975億バーツで、全体のシェア24.5%を占めて首位となった。シンガポールは約3.6倍の約803億バーツ、シェア20.1%で2位だった。日本は約16.9%増の約432億バーツ、シェア10.8%で3位となった。

認可ベースでは、投資額が前年同期比69.8%増の約3,797億バーツ、投資件数が54.9%増の920件だった(添付資料表2参照)。投資額を国・地域別にみると、中国が約2.5倍の約839億バーツ、シェア22.1%で首位となり、シンガポールが約3.7倍の約787億バーツで、シェア20.7%の2位だった。日本は29.0%増の約573億バーツで、シェア15.1%の3位だった。

政府が産業高度化を目指す「タイランド4.0」でターゲット産業とする12分野の投資状況をみると、タイ資本も含めた申請ベースでは、投資額で電気電子・エレクトロニクス(約3.5倍、約2,083億バーツ)、観光(約2.0倍、約138億バーツ)、バイオテクノロジー(約2.9倍、約115億バーツ)が大幅に増えた。そのほか、認可ベースでの詳細などは添付資料表3、表4に記載(2023年8月14日記事参照)。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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