ミシュランガイド、米アトランタ版を初公開、日本料理レストラン2軒が星獲得

レストラン格付け誌の「ミシュランガイド」は10月24日、米国アトランタ市内で2023年アトランタ版に掲載されたレストランの授賞式を開催した。今回初めて発表したアトランタ版では、5軒のレストランが「1つ星」に選ばれたほか、手頃な価格で良質な料理を提供している点を評価され、ベネズエラやフィリピン料理を含む10軒がビブグルマン賞に選ばれた。

「1つ星」に選ばれたレストランは、アメリカ料理のアトラス、バッカナリア、コンテンポラリー料理のレージー・ベティ、日本料理のハヤカワ、ムジョーの5軒で、そのうちバッカナリアは地球環境や社会に配慮した（サステナブル）レストランとして、緑の星にも選ばれた。

アトランタ市の観光・コンベンション事業のマーケティング部門を担当する非営利民間団体のアトランタ観光局（ACVB）が北米ミシュランと5年近く交渉し、今回のアトランタ版が誕生した（「アトランタ・ビジネス・クロニクル」紙電子版10月24日）。ACVBは、北米ミシュランとの最初の3年間の契約期間中に90万ドルを支払うことに合意している（「アトランタ・ビジネス・クロニクル」紙電子版8月18日）。ただし、ACVBはミシュランガイドと協力してマーケティングやプロモーションを行ったが、レストランの選考プロセスには関与していない（「アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション」紙電子版10月24日）。

ミシュランは2005年にニューヨークで最初の北米ガイドを発行した。その後、首都ワシントン、シカゴ、カリフォルニア州、フロリダ州のマイアミ、オーランド、タンパ、コロラド州、カナダのトロント、バンクーバーでもガイドが発行されている（「アトランタ・ビジネス・クロニクル」紙電子版10月24日）。

（吉田祥子）