第6回上海輸入博が閉幕、成約額は前年比6.7%増の784億ドル

(中国)

上海発

2023年11月14日

上海市で11月5日から開催されていた第6回「中国国際輸入博覧会(CIIE)」が10日に閉幕した(2023年11月8日記事参照)。主催者の中国商務部、上海市政府が共同で開催した記者会見によると、輸入博の成約額は前年比6.7%増の784億1,000万ドルで、2年連続で増加している。中国各地域別の調達契約額では、上海市が5.3%増の95億ドルと、6年連続で首位だった。

今回の輸入博には、128カ国・地域から3,486社が出展した。そのうち、フォーチュングローバル500に入る企業や業界トップ企業は289社で過去最多となった。会場では、442種の新製品、新技術、新サービスが紹介された。また、イノベーション・インキュベーション特設エリアでは、39カ国・地域から300件のイノベーションプロジェクトが出展され、直近2回の輸入博での展示数の合計を上回った。さらに、各ホールを巡るグローバル企業の視察団や、中小企業のビジネスマッチング、自動車ホールでの即売イベントなども初めて開催された。

国家展示ホールには69カ国が出展し、そのうち64カ国は「一帯一路」構想の参加国だった。また、出展国のうち34カ国は初めてのオフライン出展、11カ国は初出展だった。米国は2018年の輸入博開催以来初となる国家レベルのパビリオンを設置し、肉類や乳製品、ワイン、ナッツ、健康食品など17社の企業からなる「米国食品・農業館」を設置した。米国農務省の代表チームも連邦政府高官として初めて輸入博に参加した。

写真 米国の食品・農業パビリオン(ジェトロ撮影)

米国の食品・農業パビリオン(ジェトロ撮影)

出展社数を国・地域別でみたところ、日本は最多の351社・団体、米国は248社・団体、韓国は212社・団体だった(注)。記者会見では、2024年11月5~10日に開催予定の第7回輸入博について、約200社の出展企業が既に登録しており、展示スペースは10万平方メートルに及ぶことを明らかにした。

写真 トヨタ自動車の展示ブース(ジェトロ撮影)

トヨタ自動車の展示ブース(ジェトロ撮影)

(注)11月14日時点の輸入博公式ホームページによる。

(劉元森)

(中国)

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