第6回上海輸入博が開幕、154カ国・地域・国際組織が参加

(中国)

上海発

2023年11月08日

第6回「中国国際輸入博覧会(CIIE)」が11月5日、上海市の国家会展中心で開幕した(11月10日まで)。

5日午前に行われた開幕式では、習近平国家主席が祝賀の書簡を寄せるとともに、李強首相や何立峰副首相、陳吉寧上海市書記、吴政隆国務院(内閣)秘書長が出席した。このほか、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、キューバのマヌエル・マレーロ首相、カザフスタンのアリハン・スマイロフ首相、セルビアのアナ・ブルナビッチ首相ら各国首脳を含め、世界143カ国・地域と国際機関から1,500人が出席した。李強首相は開幕式の演説で、ルールにより整合性を高めて対外開放を促進し、自由貿易試験区や海南自由貿易港などの開放プラットフォームを構築するとともに、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)とデジタル経済パートナーシップ協定(DEPA)への参加を積極的に推し進めるとした。また、包摂的かつ共有的でより強固な開放を推進し、多角的貿易体制の権威と有効性を堅持し、WTO改革に全面的に賛同し、世界貿易の水準を高めると強調した。

輸入博には計154カ国・地域・国際組織が参加し、国家展示ホールには72カ国・国際機関、企業展示ホールには、128カ国・地域から3,400社以上が出展し、完全に対面形式で開催した。36万7,000平方メートルの展示面積や、世界500強の企業の参加数などは過去最高となった。また、同博覧会期間中に約41万人のバイヤーの来訪が予定されている。

企業展示ホールは2020年から3年連続で設けられている食品・農産品、自動車、工業技術・設備、消費品、医療機器・ヘルスケア製品、貿易サービスの6つの展示エリアに加え、今回はイノベーションエリアが新設された。

日本からは、トヨタ自動車やパナソニック、花王など多数出展している。ジェトロは第1回から6年連続でジャパンパビリオンを設け、日本企業の中国向け販路開拓・拡大を支援している。今回は2つの展示エリア(食品・農水産品、消費財)でジャパンパピリオンを設置した。食品・農水産品エリアでは、約150種類の日本産酒類の試飲や100以上の日本産加工食品、菓子の試食を実施している。消費材エリアでは、キャンプ、スキー・スノーボードなどのウインタースポーツ用品、ペット用品を中心に展示している。

写真 第6回「中国国際輸入博覧会(CIIE)」の会場(ジェトロ撮影)

第6回「中国国際輸入博覧会(CIIE)」の会場(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンの食品・農水産品エリア(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの食品・農水産品エリア(ジェトロ撮影)

写真 ジャパンパビリオンの消費財エリア(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの消費財エリア(ジェトロ撮影)

(神野可奈子)

(中国)

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