ジェトロ、カナダ最大駅で「Next Stop:Japan」を開催、アマゾンの「JAPAN STORE」をPR

(カナダ、日本)

トロント発

2023年11月06日

ジェトロは、在トロント日本総領事館、国際交流基金(JF)、日本政府観光局(JNTO)と共催で、1114日の4日間、カナダで最大の利用客数を誇るトロント市内のユニオン駅で日本ファンコミュニティの形成を目的としたイベント「Next Stop:Japan」を開催した。日系企業やカナダで日本産品を扱う企業の協力のもと、駅構内のスペースを使い日本の駅環境を再現。日本食、茶、工芸品、アパレルなどの店舗出店に加え、日本酒の試飲も提供した。ユニオン駅によると、イベント開催場所は月~木曜で1日当たり約45,00075,000人の通行量がある。

写真 多くの来場客でにぎわうNext Stop:Japan(ジェトロ撮影)

多くの来場客でにぎわうNext Stop:Japan(ジェトロ撮影)

さらに、同イベントでジェトロは、日本企業の販路開拓支援のために米国や英国のアマゾンに設けている専用越境EC(電子商取引)サイト 「JAPAN STORE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の認知度向上に向け、ポップアップストア(注1)を出店してPRを行った。ジェトロでは、20219月から米国アマゾンと提携して、中小企業をはじめとする日本企業に米国アマゾンでのオンライン販売機会を提供し、日本産品の海外販売チャンネル拡大を支援している。カナダでの出店は8月のジャパン・フェスティバル・カナダ(2023年8月28日記事参照)に次いで2回目となる(注2)。

写真 JAPAN STOREも日本の商品に関心のある来場客で混雑(ジェトロ撮影)

JAPAN STOREも日本の商品に関心のある来場客で混雑(ジェトロ撮影)

ポップアップストアでは、オンラインで販売中の和装品、化粧品、日本画、玩具、食器・茶器、服飾、ホビー品など、2654点の商品サンプルを展示。商品に添えたアトリビューションタグ(注3)付きQRコードを用いて、オフラインからオンラインへ顧客を誘導した。

写真 展示商品のQRコードをスキャンし、オンラインで確認(ジェトロ撮影)

展示商品のQRコードをスキャンし、オンラインで確認(ジェトロ撮影)

来場者からは、「風呂敷のデザインがかわいい。風呂敷は日本の友人が持っているので知っていた」「香り好きでお香に関心を持った」などの商品に対するコメントが聞かれた。一方、「展示された草履は女性用のものもほしい」「カナダのアマゾンで直接買えないのか(注4)」、「(特定の商品の)大きさはカナダ人からすると小さい」「パッケージの文字は日本語だと読めないが、あまり英語が多いと日本の商品に感じない場合もある」など、「JAPAN STORE」や商品に関するアドバイスも聞かれた。

(注1)空き店舗などを利用して、短期的に出店する店舗形態。

(注2)ほかにも、米国ロサンゼルス(2023年7月14日記事参照)や英国ロンドン(2023年8月1日記事参照)で開催されたイベントなどで「JAPAN STORE」ブースを出展。

(注3)該当商品の商品ページへのアクセス元をトラッキング可能とする特定のURL(タグ)を指す。SNSなどのマーケティングチャンネルから、タグを通して消費者をアマゾン内に流入させることで、アマゾン外でのプロモーション効果を測定可能。タグ経由の商品購入については、「ブランド販売ボーナス」(アマゾンの販売手数料が一部割引される)を獲得できる。

(注4)展示している各商品は、Amazon.com(米国)から注文が可能。

(石橋裕貴、飯田洋子)

(カナダ、日本)

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