成都市と重慶市のセブン-イレブンで「北海道祭り」を実施

(中国)

成都発

2023年11月13日

中国の成都セブン-イレブンと重慶セブン-イレブンは、四川省成都市と重慶市のセブン-イレブン全店舗において、期間限定で日本の各地にちなんだ商品を販売する「日本美食紀行」(2023年6月29日記事参照)の一環として、11月6日から北海道にちなんだ商品を販売する「北海道祭り」を開始した。

具体的には、期間中に店内で豚丼弁当、豚丼風おにぎり、ザンギ、ラーメンサラダといった北海道のB級グルメのほか、北海道の飲料や菓子などが販売される。また、弁当やおにぎりに使用するご飯には、北海道産のななつぼしが使用される(注)。

日本から中国向けの農林水産物・食品の輸出について、2022年の輸出額は前年比約25%増の約2,782億円となり、日本にとって世界1位の農林水産物・食品の輸出相手国となった。一方で、中国向けのコメの輸出量は、2019年の1,007トンをピークに2020年はほぼ横ばい、2021年以降は減少している。

今回の「北海道祭り」では、北海道産ななつぼしを使用した弁当やおにぎりが8.9~17.9元(約178~358円、1元=約20円)と比較的手頃な価格で販売され、消費者にも手を取りやすいものになっている。中国の西南地域のコンビニエンスストアチェーンで、消費者に日本産米を体験する機会を広く提供することで、日本産米の認知度が向上し、消費者が日本産米に興味を持ち、日本から中国向け農林水産物・食品の輸出が伸びることが期待される。

写真 北海道祭りにおける店内の様子(成都セブン-イレブン提供)

北海道祭りにおける店内の様子(成都セブン-イレブン提供)

写真 北海道産ななつぼしを使用した豚丼弁当(成都セブン-イレブン提供)

北海道産ななつぼしを使用した豚丼弁当(成都セブン-イレブン提供)

写真 北海道産ななつぼしを使用した豚丼風おにぎり(成都セブン-イレブン提供)

北海道産ななつぼしを使用した豚丼風おにぎり(成都セブン-イレブン提供)

(注)北海道産ななつぼしを使用した弁当やおにぎりには、北海道庁が道産品使用であることを審査した上で使用を認める「道産品輸出用シンボルマーク」が表示されており、コンビニエンスストアチェーンでの使用は今回が初めてとなる。

(内田剛)

(中国)

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