成都市と重慶市のセブン-イレブンで「日本美食紀行」を実施
(中国)
成都発
2023年06月29日
中国の成都セブン-イレブンと重慶セブン-イレブンは、四川省成都市と重慶市のセブン-イレブン全店舗において、期間限定で日本の各地にちなんだ商品を販売する「日本美食紀行」を実施すると発表し、その第1弾として6月26日から、日本の郷土料理の味を再現した3種のおにぎりの販売を開始した。
具体的には、スパムとゴーヤ玉子焼を具材にかつお節をトッピングした沖縄風味スパム大口おにぎり、チキンカツにタルタルソースを使用した宮崎風味チキン南蛮おにぎり、唐揚げとポテトサラダを合わせた名古屋風味唐揚げ大口おにぎりが販売された。
成都セブン-イレブンによると、日本美食紀行は今後も継続し、引き続き日本各地の郷土料理の味を再現した商品の販売を続けたいとのことであり、その中で日本産の食材の使用も検討していくとのことだ。
成都セブン-イレブンは、セブン-イレブン(中国)の直接投資により、2010年から成都市に進出し、2023年6月時点で82店舗となっている。一方、重慶セブン-イレブンは、現地企業、日系企業、セブン-イレブン(中国)の合弁企業として、2013年から重慶市に進出し、2023年6月時点で46店舗となっている。
日本から中国向けの農林水産物・食品の輸出は年々増加しており、2022年の輸出額は前年比約25%増の約2,782億円と、中国は日本にとって世界1位の農林水産物・食品の輸出相手国になっている。中国の西南地域で、コンビニエンスストアチェーンが日本の郷土料理を伝えていくことによって日本食の認知度が向上し、消費者が日本産の食材に興味を持ち、日本から中国向け農林水産物・食品の輸出がさらに伸びることが期待される。
(内田剛)
(中国)
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