第3四半期の経済成長率は前年同期比0.7%、前期から加速
(シンガポール)
シンガポール発
2023年10月24日
シンガポール貿易産業省(MTI)は10月13日、2023年第3四半期のGDP成長率(経済成長率)が速報値(注)で前年同期比0.7%だったと発表した。第2四半期の同0.5%から成長がわずかに加速した(2023年8月15日記事参照)。シンガポールの経済は、2022年第3四半期に前年同期比4.0%、続く第4四半期に同2.1%成長したが、2023年第1四半期に0.4%と成長が減速していた。2023年第3四半期の季節調整済みの経済成長率は前期比1.0%で、第2四半期(0.1%)から成長が加速した。
経済活動別にみると、製造業は、前年同期比マイナス5.0%だが、前期(マイナス7.7%)からは減速が緩やかになった。季節調整済み前期比では0.2%成長し、前期(マイナス1.5%)からプラスに転じた。建設業は、前年同期比6.0%(前期は7.7%)成長した。公共・民間双方のセクターで建設件数が増えた。季節調整済み前期比では0.6%成長したが、前期(2.7%)から成長が減速した。
サービス業は、前年同期比1.9%(前期は2.8%)成長した。このうち、「卸売・小売業と運輸・倉庫業」のセクターで0.6%成長したものの、前期(2.2%)からは成長が減速した。「情報通信と金融・保険および専門サービス」は1.5%成長した。「宿泊・食品サービス、不動産、管理・支援サービスおよびその他サービス」のセクターでは4.7%成長した。
(注)速報値は主に、2023年7~8月の統計に基づく。
(糸川更恵)
(シンガポール)
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