第2四半期GDPは前年同期比5.4%成長、製造業は低迷
(ケニア)
ナイロビ発
2023年10月17日
ケニア国家統計局(KNBS)は10月5日、2023年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を前年同期比5.4%と発表した。KNBSは主産業の農業分野について、前年同期はマイナス2.4%だったが、2023年は降雨に恵まれたことにより7.7%成長と大きく改善したことを主な要因として挙げている。加えて、金融・保険(13.5%増)、宿泊・外食(12.2%増)、情報通信(6.4%増)も高い成長率を記録した。一方で、製造業(1.5%増)、電力・水(0.8%増)、建設(2.6%増)、運輸(3.0%増)は成長が減速した。
農業では、茶の生産量が前年同期比で15.2%増の15万5,500トンとなったが、切り花やサトウキビの生産量は減少した。農産物の輸出を見ると、コーヒーは前年同期比13.7%増の1万8,900トンだった。果実も前年同期の2万8,863トンから6万4,368トンに、野菜は同1万4,627トンから1万9,599トンに大きく伸びた。
2022年第2四半期のマクロ経済指標と比較すると、2023年第2四半期には、中央銀行の政策金利は7.5%から10.5%に、CPI上昇率は7.2%から7.9%に上昇した。通貨ケニア・シリングは対ユーロで20.2%、対ドルで18.0%下落した。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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