成都市で広島県の日本酒商談会を実施

(中国、広島)

成都発

2023年10月23日

中国の西南地域で広島県内の日本酒の認知度を高め、販路を拡大するため、広島県(注)は10月19日、四川省成都市で初めて「広島日本酒商談会」(以下「商談会」)を開催した。商談会には広島県内の酒造メーカー8社とその輸入卸売業者が出展し、会場には成都市内の日本酒卸売業者や飲食店経営者など約70人が来場した。

商談会に出展した酒造メーカーは、四川料理に合う酸味が強めの日本酒を特別に開発し、来場者に試飲を勧めたところ、特に高い評価を得ていた。

商談会に出展した、上海を拠点とする広島県の日本酒の輸入卸売業者は「上海、北京などの沿岸地域ではすでに日本酒の認知度が高く、日本酒メーカー同士で限られた市場を奪い合っている状況だが、今回の商談会を通じて成都はまだまだ売り上げを伸ばせる手応えを得た」と語った。

来場者からも、「今回の商談会に出展している日本酒は、成都で見たことがないものばかりで非常に目新しかった」「店で売りたい日本酒が見つかった」との声が聞かれた。

成都市を含め、中国国内の中華レストランでは、地元産の酒類以外に外国産ワインも好まれており、その消費量も多い。中華レストランで日本酒が定着すれば、日本酒のさらなる需要拡大が見込まれる。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 商談の様子(ジェトロ撮影)

商談の様子(ジェトロ撮影)

写真 商品を紹介する出展者(ジェトロ撮影)

商品を紹介する出展者(ジェトロ撮影)

(注)広島県と四川省は1984年9月に友好連携を締結しており、四川省にとっては初めて友好都市となった日本の自治体だ。

(内田剛)

(中国、広島)

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