米ロングビーチで「日本酒の日」記念イベント開催、日本産ホタテなどもPR
(米国、日本)
ロサンゼルス発
2023年10月05日
10月1日の「日本酒の日」を記念したイベント「ロングビーチ・サケ・デー」が9月30日、米国カリフォルニア州ロングビーチ市の文化施設ランチョ・ロス・セリートスで開催された。イベントでは、日本酒専門の小売店サケ・シークレットが中心となり、日本酒の商社など11社が日本酒を提供した。
日本産水産物のプロモーションのため、当地の日本食レストランのカグラとも連携し、北海道産ホタテを用いたホタテ明太子を来場者に提供し、日本産ホタテのPRも行われた。特製ポスターの掲示や連携レストランでの購入の呼びかけも行われた。また、会場では来場者を対象としたアンケートを実施し、101人から回答を得た。
日本産ホタテを用いた料理を楽しむ来場者(ジェトロ撮影)
会場に設置された日本産ホタテのPR用ポスター(ジェトロ撮影)
アンケート回答を分析したところ、97%が「日本産水産物に好感を持っている」と回答した。また、85%が「今後も日本産水産物を購入する」とした。「日本産ホタテはとてもおいしい。今後、購入したい」という意見も寄せられるなど、会場の反応は総じて良かった。
今回連携したカグラはイベントを受けて、ホタテ明太子をメニューに追加することを決めた。カグラの増田堅太郎社長は、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の放出開始に伴って「日本の水産事業者は大変な苦難に接している。米国で少しでも力になれればと思い、今回の事業に協力した。会場での反応は上々であり、今後、レストランでの購入に期待したい」と語った。
アンケートに回答する来場者(ジェトロ撮影)
ALPS処理水の放出を受けて、中国や香港などでは8月から日本産水産物の輸入禁止措置を開始したが(2023年8月25日記事、2023年8月24日記事参照)、米国では今後、官民一体で日本産ホタテなどの水産物プロモーションを強化する。
(木村恒太)
(米国、日本)
ビジネス短信 a6514685ebd2bf56