イスラエルのエルアル航空、10月25日の便を最後に日本行き直行便運休へ

(イスラエル、パレスチナ、日本)

テルアビブ発

2023年10月25日

イスラエルのエルアル航空のテルアビブ発成田行き直行便は、10月25日の便を最後に運休し、現在の予定では2024年3月まで運航しないこととなった。日本の外務省が25日の海外安全情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで明らかにした。

イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの軍事衝突を受けて、テルアビブのベン・グリオン国際空港発着の定期商用便の数は大幅に減少しており(2023年10月13日記事参照)、日本の外務省によると、24日時点の出発便は40便以下に減少しているという。同省はイスラエルからの早期一時帰国を考えている在留邦人に対して、25日の便の利用を至急検討するよう呼びかけた。最近のパレスチナ自治区ガザ地区の情勢やイスラエル北部情勢は非常に流動的で、今後の推移次第では、空路でのイスラエル出国が困難になる事態も十分考えられるとしている。

エルアル航空は2023年3月にテルアビブ~成田便を新規就航し、6月には全日本空輸(ANA)とコードシェア提携契約を締結したことを発表した(2023年6月7日記事参照)。日本の外務省によると、エルアル航空は11月から日本行きの直行便を従来の週2便から週3便に増便させる予定だったという。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ、日本)

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