ANAとエルアル航空、コードシェア提携契約を締結、さらなる関係強化へ

(イスラエル、日本)

テルアビブ発

2023年06月07日

全日本空輸(ANA)とイスラエルのエルアル航空は6月5日、両社がコードシェア提携契約を締結したことを発表した。2023年3月に開設したエルアル航空のテルアビブ~成田便で、2024年春ごろをめどに、コードシェア便を運航する予定。また今後、日本国内線を含むANA運航路線でもコードシェアを拡大していくという。マイレージプログラムや多頻度顧客向けの優先サービスなど、両社はコードシェア以外の分野でもさらなる関係強化を図る構えだ。

ANAの6月5日付プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ANAの井上慎一代表取締役社長は同提携に際し、両社のパートナーシップがイスラエルと日本のビジネスや観光の旅客に対し、より多くの安全で便利な旅行機会をもたらすことを期待するとした。また、70年以上にわたって発展してきた両国の結びつきがさらに強化されるだろうとコメントした。エルアル航空のディナ・ベンタル・ガナンシア(Dina Ben Tal Ganancia)最高経営責任者(CEO)は、テルアビブ~成田便の就航によって、両国間の旅行者の関心が非常に高まっていることが分かったとし、今回の提携が両社の顧客に大きな利益をもたらし、両国の絆をより強固なものにすることを期待すると述べた。

イスラエルのベングリオン国際空港が公表している月次データによると、エルアル航空による成田への直行便が就航した2023年3月の日本への国際線搭乗者数は4,039人、4月は3,952人だった。今回の提携が日本とイスラエル間の渡航者数にどう影響するか、今後の推移が注目される。

(ガブリエル・ホドス、太田敏正)

(イスラエル、日本)

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