8月のインフレ率は6.83%、前月から鈍化

(インド)

ムンバイ発

2023年10月05日

インド統計・計画実行省(MoSPI)が9月12日に発表した2023年8月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは186.2ポイント(速報値)で、前年同月の174.3ポイント(確報値)からのインフレ率(上昇率)は6.83%だった。インフレ率は、インド準備銀行(RBI、中央銀行)が中期目標値を4%(±2%)と設定している中、上限6%を2カ月連続で上回ったものの、高水準となった7月の7.44%からは鈍化した(添付資料図参照)。

品目別でみると、消費者物価の半分近くの比重を占める食品のインフレ率(注2)が全体を押し上げ、9.94%だった。特に野菜は、天候不順による供給量の減少が影響し26.14%となった。しかし、前月の37.34%からは大きく低下した。

地域別でみると、都市部と農村部のインフレ率はそれぞれ6.59%、7.02%で、前月の7.20%、7.63%からはともに低下した。

現地報道によると、15カ月ぶりの高いインフレ率となった前月と比較し、8月のインフレ率が落ち着きをみせたことで、RBIや投資家の間に安堵(あんど)感が広がっているようだ。一方で、原油価格の上昇リスクやモンスーン期の天候不良による野菜や穀物の価格高騰リスクは依然として高く、過度なインフレに起因する金融引き締めとそれによる経済への悪影響が引き続き不安視されている(「ミント」紙9月13日)。

(注1)全国ベースのCPIは、基準年の2012年を100とし、農村部と都市部の各CPIを加重平均したもの。

(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)のインフレ率を記載。

(丸山春花)

(インド)

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