フィリピンと韓国の自由貿易協定、9月に署名の見込み

フィリピンのアルフレド・パスクアル貿易産業相は8月20日、9月にインドネシア・ジャカルタで開催される第24回韓国・ASEAN首脳会議にあわせ、韓国との自由貿易協定（FTA）に署名する見込みを明らかにした（政府通信社8月21日付）。

韓国とのFTAは、2019年6月にロドリゴ・ドゥテルテ前大統領がイニシアチブを取り、締結に向けた交渉が開始した。フィリピンにとって、2006年に署名された「日・フィリピン経済連携協定」に次ぎ、2番目の2国間FTAとなる（2021年11月1日記事参照）。

フィリピンと韓国の2022年の貿易総額は154億4,342万ドルで、フィリピンにとって韓国は4番目に貿易総額が大きい。フィリピンからの主な輸出品目は電気・電子機器・同部品だった。韓国からは主に鉱物性燃料、鉱物油を輸入している。

（吉田暁彦、アセンシオ・アシュレイモイラ）