米ミシガン州知事、訪日投資ミッションでデンソーから6,300万ドルの投資を確保

(米国、日本)

シカゴ発

2023年09月11日

米国ミシガン州のグレチェン・ウィトマー知事(民主党)は9月8日、投資ミッションで訪日中の2日目に、自動車部品メーカー大手のデンソーから、同州バトルクリークのサーマルシステム製造施設に6,300万ドルの投資を確保したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。デンソーは、ミシガン州に北米本社とサウスフィールドのテクニカルセンターを含む複数の拠点を持っており、3,500人以上の従業員を擁する。今回投資の対象となるバトルクリークの製造施設には2,100人を超える従業員を抱える。この投資によって、現在の生産ラインを改修し、自動車の電動化をサポートする製品の製造をする。

ウィトマー知事は「この投資ミッションによって、デンソーのような企業の経営陣とつながり、ミシガン州のストーリーを伝える機会が得られた。今回のような投資によって、ミシガン州は今後もモビリティと電動化の世界的リーダーであり続けるだろう」と述べた。デンソーは現在、同州と提携し、電気自動車(EV)移行に向けた人材パイプラインの強化と、すでに労働力となっている人々のスキルアップを図るため、EV奨学生プログラムを開発し、試験的に実施している。

なお、ジェトロは、ウィトマー知事の訪日中の9月7日、「米国ミシガン州セミナー:日本企業との連携に向けた州の取り組み」を東京で開催した。ミシガン州への投資に関心のある日本企業に対して、知事自ら同州への投資を呼びかけた(2023年9月8日記事参照)。

(星野香織)

(米国、日本)

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