天然資源・環境省、気候変動対策の中核部局を設立

(タイ)

バンコク発

2023年09月11日

タイ天然資源・環境省は8月18日、気候変動・環境局を正式に設立した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。同局はタイの気候変動対策の中核部局として、同国の気候変動の監督や、温室効果ガス(GHG)削減などに関連した政策、計画、措置を提案・開発する。また、当該政策の評価やフォローアップ、モニタリング、調整を行うことを任務とする。タイの気候変動リスクの評価や、タイがコミットした国際議定書に沿ったガイドラインの作成についても責任を負う。

気候変動・環境局は、これまで同省内の部局だった「環境品質推進局」を前身として、勅令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によって名称変更するかたちで発足した。勅令は8月17日に官報に掲載され、8月18日に発効した。

任務・所管については、気候変動・環境局の組織部門に関する大臣規則(2023年)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が発令され、気候変動・環境局は2050年までのカーボンニュートラル達成、2065年までにGHG排出量を実質ゼロにするという、タイが国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で宣言した目標の実現に向け、タイの気候変動対策で中核的な役割を担うよう規定された。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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