民主党支持者が女性大統領誕生をより重視、米シンクタンク調査

(米国)

調査部米州課

2023年09月28日

2024年11月に大統領選挙を控える米国では、共和党支持者に比べて、民主党支持者が女性大統領の誕生をより重視していることがシンクタンクの調査でわかった。

シンクタンクのピュー・リサーチ・センターは9月27日、女性の政治的リーダーシップに関する世論調査結果(注)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによると、「生涯で女性が大統領に選出されることが個人的に重要」とする割合が36%(非常に重要:18%、幾らか重要:18%)だった。支持政党別では、民主党支持者が57%で、共和党支持者(14%)を大きく上回った。性別では、重要とする割合は女性で42%と、男性(28%)を上回った。

リーダーシップの特徴に関して、女性大統領と男性大統領を比較する設問では、次の項目で過半が「男女差がない(大統領の性別は関係ない)だろう」と回答した。

  1. 正直かつ倫理的(男女差がない:60%)
  2. プレッシャーの下でうまく働く(60%)
  3. 政治的圧力にもかかわらず、自分の信念のために立ち上がる(58%)
  4. 政治で敬意を持った態度を維持する(55%)
  5. 妥協点を見つける(53%)

女性大統領の方が男性大統領よりも「優れているだろう」との回答では、「妥協点を見つける」(39%)、「政治で敬意を持った態度を維持する」(37%)、「正直かつ倫理的」(34%)、「政治的圧力にもかかわらず、自分の信念のために立ち上がる」(32%)だった。

また、各政治的課題への対応で女性大統領と男性大統領を比較する設問では、次の課題で半数以上が「男女差がないだろう」と回答した。

  1. 安全保障と防衛(男女差がない:68%)
  2. 犯罪(66%)
  3. 経済問題(66%)
  4. 銃政策(56%)
  5. ヘルスケア(50%)
  6. 教育(50%)

「教育」では46%、「ヘルスケア」で45%が、女性大統領の方が「優れているだろう」と回答した。

(注)女性大統領選出に関する設問:実施時期は7月31日~8月6日、対象者は全米の成人1万1,201人。

その他の設問:実施時期は7月17~23日、対象者は全米の成人5,057人。

(松岡智恵子)

(米国)

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