成都への来訪旅客数が回復傾向に

(中国)

成都発

2023年09月01日

中国の成都市は休暇を過ごす滞在先として人気が高まっており、来訪する旅客数も回復軌道に乗り始めている。

航空専門情報サイト「飛常準」が公開した「民航周報」によると、8月14日から8月20日の1週間で、成都天府国際空港の乗降旅客数は107万人に達し、全国5位の規模となった。主に国内線を取り扱う成都双流国際空港の乗降旅客数も65万人で、全国13位だった。

鉄道の利用状況については、夏休みシーズンの7月、成都市内の駅の累計旅客数は1,077万人で、前年同期の約2倍となり、全国を結ぶ多くの高速鉄道が発着する成都東駅の乗降客数は704万8,000人、1日当たりでは22万7,000人だった(「四川新聞網」8月1日)。また、端午節期間の6月21日から24日の間、成都駅の旅客数は141万6,000人に上り、2021年の同期間比16.2%増だった。現地メディアは、大学入試が終わった学生や団体旅行客の需要が増加したと報じている(「四川新聞網」6月25日)。

四川省空港集団が7月5日に発表した2023年上半期(1~6月)の成都天府国際空港と成都双流国際空港の合計乗降客数は延べ3,458万9,000人と、全国の都市の中で3位となった。離発着した便数も前年同期比75.3%増の25万4,000便だった。成都を発着する国際線も相次いで新設・再開される。カタール航空は9月23日に成都(天府)~ドーハ線を再開、四川航空は10月30日に成都(天府)~シドニー線を就航させる。日本路線では、四川航空が東京(成田)、大阪(関西)への直行便を再開させている(2022年7月6日記事参照)。

(王慧シン)

(中国)

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