第26回成都国際モーターショー開催、新エネルギー車の展示拡大

(中国)

成都発

2023年09月08日

26回成都国際モーターショーが825日~93日、中国西部国際博覧城で開催された。国内外の129ブランドが出展し、20万平方メートル超の展示場には約1,600台の車両が展示された。現地メディアによると、期間中の総来場者数は延べ902,000人で、成約額は608,700万元(約1,217億円、1元=約20円)に達した(成都商報94日)。

今回のモーターショーでは、新エネルギー車(以下、新エネ車)のブランド32社が展示され、前年比2割増となった。日系ブランドでは、一汽トヨタ、広汽トヨタ、広汽ホンダ、東風ホンダ、東風日産、レクサス、マツダ、いすゞなどが出展した。新エネ車の市場が急拡大する中、日系自動車メーカーは積極的に新エネ車開発を進めている。一汽トヨタは、自社ブース内に新エネ車「BZ3」専用のコーナーを設置し、ホンダも専用コーナーで新エネ車「eNP」を出展した。

今回の成都国際モーターショーでは、8つの展示館のうち2つを新エネ車専用ブースとして設置。主に中国系EVメーカーが出展し、会期を通じて最も来客数が多く、混雑していた。BYDZEEKR、長安汽車などの中国系EVブランドのブースも来場者でにぎわい、後方に設置している商談スペースも満員だった。

現地メディアによると、長安汽車は823日、タイで新エネ車の生産・販売拠点を設立したことを明らかにした。投資額は183,000万元にのぼり、生産台数は、第1次計画では年間10万台、第2次計画では年間20万台まで拡大する見込みだという。タイの生産拠点では、国内販売のほか、オーストラリア、ニュージーランド、英国、南アフリカ共和国へも輸出する計画だ。(国際在線825日)

中国自動車工業協会(CAAM)が発表した17月の累計自動車販売台数は前年同期比7.9%増の1,5626,000台、輸出は67.9%増の2533,000台で、うち新エネ車は636,000台(1.5倍)だった。

写真 一汽トヨタブースの様子(ジェトロ撮影)

一汽トヨタブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 長安汽車ブースの様子(ジェトロ撮影)

長安汽車ブースの様子(ジェトロ撮影)

(王慧シン)

(中国)

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