ヒーロー・モトコープ、新興EV二輪車メーカーのエイサーに追加出資

(インド)

チェンナイ発

2023年09月14日

インド地場二輪車大手メーカーのヒーロー・モトコープは94日、新興の電気自動車(EV)二輪車メーカーのエイサー・エナジーに55億ルピー(約979,000万円、1ルピー=約1.78円)の追加出資を決定した〔インド国立証券取引所(National Stock Exchange of India)への提出書類PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)〕。同社は既に33.1%のエイサー・エナジー株式を所有しており、9月末までにこの追加出資を行うとしている。

エイサー・エナジーは2022年度(20224月~20233月)に約180億ルピーの売り上げを記録しており、直近の統計(注1)によると、シェアは12.4%で、インドEV二輪車業界の3位だ。同社は202210月に他の投資家から5,000万ドルの追加出資を受けていた。

上述の統計によると、インドEV二輪車シェアの7割を上位4社が占めているが、ヒーロー・モトコープ(注2)はその上位に食い込めていない。他の地場二輪車大手のTVSモーターは2位、バジャジ・オートは4位となっている(添付資料図参照)。

写真 ヒーロー・モトコープのEVブランド ビダ(VIDA)のショールーム(ジェトロ撮影)

ヒーロー・モトコープのEVブランド ビダ(VIDA)のショールーム(ジェトロ撮影)

(注1)電気自動車生産者協会(SMEV)が発表している20234月から8月のEV二輪車販売台数

(注2)ビダ(VIDA)ブランドで、ヒーロー・モトコープとしてEVスクーターを販売している。

(浜崎翔太)

(インド)

ビジネス短信 61286e61496bd2bd