2023年上半期のFTA利用輸出額が4.2％減に

タイ商業省外国貿易局（DFT）は8月31日、2023年上半期（1～6月）のタイからの輸出における自由貿易協定（FTA）利用統計を発表した（注1）。同統計によると、2023年上半期にFTAを利用したタイからの輸出額は、前年同期比4.2％減の407億5,100万ドルだった。FTA利用が可能だった輸出額は531億7,800万ドルで、FTA利用率は76.6％となり、前年同期から2.8ポイント減少した（添付資料表1参照）。

仕向け地別でFTA利用額が大きかったのは、ASEAN（144億2,500万ドル）、中国（131億7,900万ドル）、オーストラリア（42億2,900万ドル）、日本（36億200万ドル）、インド（28億9,700万ドル）の順だった。なお、日本向けのFTA利用率は79.0％となった（添付資料表2参照）。

協定別に利用額の大きいFTAは、ASEAN（AFTA、ASEAN物品貿易協定：ATIGA）が143億200万ドル、ASEAN中国（ACFTA）が130億5,200万ドル、日本タイ経済連携協定（JTEPA）が32億6,200万ドル、タイ＝オーストラリア（TAFTA）が28億6,300万ドル、ASEANインド（AIFTA）が26億3,900万ドルの順だった（添付資料表3参照）。

（北見創、シリンポーン・パックピンペット）