中国外交部報道官、日米韓首脳会談に対しコメント
(中国、米国、日本、韓国)
北京発
2023年09月04日
日米韓3カ国首脳のキャンプデービッド会談(2023年8月22日記事参照)について、中国外交部の汪文斌報道官は8月21日、「日米韓3カ国首脳のキャンプデービッド会談は、台湾や海洋などの問題で中国を中傷、攻撃し、中国の内政に乱暴に干渉し、中国と近隣諸国の関係に故意に水を差した。国際関係の基本準則に著しく違反しており、中国は強い不満と断固とした反対を表明する。関係各方面へは既に厳正な申し入れを行った」と述べた。
汪報道官はまた、「中国は米国に対し、言動に一貫性を持たすことを促す。また、中国のイメージを歪曲(わいきょく)し、中国の利益を損なわすことや、分裂と対立をつくり出すこと、地域の平和と安定を損なうことをやめるよう促す」と語った。さらに、「台湾問題は純粋に中国の内政問題であり、台湾問題の解決は中国自身の問題だ。中国は、最大の誠意と最善の努力をもって両岸の平和的統一の展望を勝ち取ろうとしているが、いかなる者、いかなる勢力であれ、平和を名目に中国の内政に干渉することを決して受け入れない」と述べたほか、「中国は南シナ海の諸島と周辺海域に対し、争う余地のない主権を有している。中国が自国領土内で行う建設活動、中国海警局の船舶が自国管轄海域で行う権利保護のための法執行活動は、合理的かつ合法的なものであり、非難の余地はない」と強調した。
中国社会科学院米国研究所の劉衛東研究員は「米国、日本、韓国は現在、中国との関係において、重要な鉱物資源のサプライチェーンの安全保障など共通の利益を共有しており、中国とのデカップリングを達成するために、この点で日本と韓国は米国と積極的に協力する可能性がある」との見方を示している(「新京報」8月19日)。
(趙薇)
(中国、米国、日本、韓国)
ビジネス短信 398bc78fbbd9359a