グーグル、米アリゾナ州にデータセンター設立、投資額は6億ドル
(米国)
ロサンゼルス発
2023年09月08日
米国アリゾナ州メサ市は9月6日、グーグルが同市に6億ドルを投じて最新の空冷設備を備えたデータセンターを設立すると発表した。同データセンターは同社にとってアリゾナ州で初めての物理的な拠点となる。
同市によると、グーグルのデータセンターを含む継続的な投資は、人工知能(AI)技術の革新と、成長するクラウドビジネスを支える重要な役割を担っており、今回の新たなデータセンターは、グーグル検索やGmail、マップ、グーグルクラウドなど世界中で人気のあるデジタルサービスを支えつつ、医療、公共部門、製造業、金融サービス、小売業などの業界の顧客や地域社会へ重要なサービスを提供することになるとしている。
同日にメサ市で開催されたグーグルのイベントでは、アリゾナ州のケイティ・ホッブス知事やメサ市のジョン・ジャイルズ市長らが参加した。ホッブス知事は「アリゾナ州へのグーグルの投資は、メサ市のコミュニティーとアリゾナ州の経済にとって極めて重要だ」「アリゾナ州は熟練労働者の存在、ダイナミックな経済、イノベーションへの注力により、世界のテクノロジーリーダーを引きつけ続けている」と述べた。
アリゾナ州では、インテルや台湾積体電路製造(TSMC)といった世界的な半導体大手が工場建設を進めるなど、米国内外からの投資が活発に行われており(2022年12月8日記事参照)、同州の投資動向などが注目される。
(堀永卓弘)
(米国)
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