1～8月の乗用車BEV新規登録台数、期初目標の4万台を上回る

タイ運輸省陸上運送局（DLT）のデータからジェトロが集計したところ、8月のバッテリー式電気自動車（BEV）の新規登録台数は前年同月比3.9倍の9,077台で、内訳は乗用車が5.6倍の6,619台、二輪車が2.3倍の2,378台などだった。ハイブリッド電気自動車（HEV）は21.9％増の7,106台（乗用車が7,039台、二輪車が67台）、プラグインハイブリッド電気自動車（PHEV）は28.6％増の1,269台だった（乗用車のみ）(添付資料表1参照)。

タイ電気自動車協会（EVAT）によると、2023年1～8月のEVの累計新規登録台数は、BEVが前年同期比5.3倍の5万9,029台だった。内訳は乗用車が9.0倍の4万3,348台、二輪車が2.3倍の1万3,991台などだった。HEVは37.4％増の5万9,196台で、内訳は乗用車が37.4％増の5万8,759台、二輪車が39.2％増の437台だった。PHEV（乗用車のみ）は10.5％増の8,518台だった（添付資料表1参照）。タイ工業連盟(FTI)は、1～8月の乗用車BEVの新規登録台数が期初目標の4万台を上回ったことから、2023年の予想を6～7万台に引き上げた。

陸上運送局のデータで、BEV（乗用車）の8月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDでシェア34.6％、2位がNETAオートでシェア19.1％、3位がSAICモーター・CPでシェア17.6％だった（添付資料表2参照）。中国メーカー4社でシェア80.4％を占めた。

2023年1～8月のBEV（乗用車）の累計新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDでシェア34.3％、2位がNETAオートでシェア19.5％、3位がSAICモーター・CPでシェア16.9％、4位がテスラでシェア14.4％だった。中国メーカー４社でシェア79.3％を占めた。

8月末のEV累積登録台数は、前年同月末比53.1％増の45万9,884台となった。内訳は、BEVが4.1倍の9万912台、うち乗用車が6.4倍の5万7,043台、二輪車が2.4倍の3万401台に増加した。また、HEVは33.0％増の31万8,125台、PHEVは31.0％増の5万847台だった。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）