ジェトロ、湖北省武漢市で日本産酒類商談会を開催

(中国)

武漢発

2023年09月22日

ジェトロは9月7日、日本酒などのPRや販路開拓を目的とした「湖北省日本産酒類商談会」を中国湖北省武漢市で開催した。同市でジェトロが開催する日本酒類商談会は今回で2回目となる。商談会には、中国に拠点を置く日系企業や地方自治体など37社・団体が参加し、商品の試飲を交えた商談が行われた。バイヤーについては、武漢市内の100人以上の食品小売り、和食・中華レストラン、ホテル、旅行業関係者などが来場し、延べ300件以上の商談が行われた。

出展した日系企業からは、「熱意あふれるバイヤーと商談できた」「武漢という今まであまりアプローチしてこなかった地域での販路開拓に取り組むことができた」「地場の日本料理店の客単価や流通している商品の種類、販売価格の情報を得られた」といったコメントが聞かれた。また、「日本酒を特別な機会だけでなく、普段の生活の中で飲んでもらうために、湖北省の料理とのペアリングに適した商品を提案したい」と、新たな試みに取り組む出展者もいた。来場したバイヤー側からも、「中国中部では見たことがない銘柄が多く、全出展者と連絡先を交換した」「気に入った銘柄があり、自社イベントの景品として使用することを検討する」といった前向きなコメントがあった。

写真 商談会の様子(ジェトロ撮影)

商談会の様子(ジェトロ撮影)

2022年末に新型コロナウイルス関連規制が撤廃されて以降、武漢市での消費は回復傾向にある。武漢市統計局が2023年7月27日に発表したデータによると、武漢市の2023年上半期(1~6月)の社会消費品小売総額は、前年同期比9%増の3,468億7,800万元(約6兆9,376億円、1元=約20円)だった。同市統計局は、消費に関連した指標も含めた武漢市の経済動向について、「武漢市全体の経済は安定的に成長し、回復は良い方向に向かっている」と前向きな見方を示している一方で、「現在の外部環境は依然として複雑で厳しく、全市経済の持続的な回復と発展の基礎を固める必要がある」とした。

(李成一)

(中国)

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