タミル・ナドゥ州政府、投資誘致イベントを2024年1月に開催
(インド)
チェンナイ発
2023年08月15日
インドのタミル・ナドゥ(TN)州政府は8月10日、同州への直接投資を促すグローバル・インベスターズ・ミート(Global Investors Meet:GIM)(公式サイト)を、2024年1月7、8日の2日間にわたって開催することをM.K.スターリン州首相が開幕イベントで発表した。TN州は、インド第2の域内総生産を誇り、ルノー日産、ヤマハ発動機などの輸送機械企業が進出、インドのデトロイトとして注目を浴びていた。他方、最近は三菱電機などがエアコン製造拠点の設立を発表し、台湾のフォックスコンがiPhone(アイフォン)の組み立てを行うなど、広い分野で製造業の投資が相次いでいる。
TN州政府が「カーテンレイザー」と位置付けた開幕イベントには、州内産業団体、外交関係者、貿易投資促進機関が招かれた。あいさつに立ったスターリン州首相は、同州が掲げる「2030年までに1兆ドルの地域経済生産の達成」に内外からの投資の重要性を認識したうえで、同州の投資環境の良さを強調、GIMへの参加とともに州内への投資を呼びかけた。
演説するスターリン首相(ジェトロ撮影)
GIMは当初、2024年1月11日の開催が予定されていたが、モディ首相の出身地グジャラート(GJ)州で投資誘致イベント「バイブラント・グジャラート・グローバル・サミット」が1月9日から開催されることを受け、日程を調整したかたちとなった。これにより、インドの中でも製造業の進出先として注目を浴びるTN州、GJ州の投資誘致イベントが連続して開催されることとなり、海外のビジネスパーソンにとっては、インド各地の投資環境が一度に情報収集できる機会となる。
(白石薫)
(インド)
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