香港最大の食の展示会「Food Expo」、4年ぶりにジャパンパビリオン設置

(香港、日本)

香港発

2023年08月31日

香港最大の食の展示会「美食博覧(Food Expo)」が81721日、香港コンベンションセンターで開催された。また、BtoBに特化した「美食商貿博覧(Food Expo Pro)」も1719日に同時開催された。Food Expo Proは一般開放日の19日を除き、ビジネス関係者のみが来場可能だった。香港コンベンションセンターでは期間中、Food ExpoFood Expo Proを含めた5つの展示会が開催され、24カ国・地域から1,800以上の出展者が参加し、延べ48万人が来場した。

ジェトロは今回、Food Expo Pro2019年以来4年ぶりとなるジャパンパビリオンを設置した。香港政府が712日に、福島第1原発のALPS処理水放出後に10都県の水産物の輸入禁止措置の計画を発表していたことを受け(2023年7月14日記事参照)、出展者に対して事前に規制についての説明会を開催し、規制に対応できる商品などの選定を行った上での出展となった。日本からは食品や飲料などの輸出を目指す企業・団体約40社が参加した。ジャパンパビリオン以外にも、北海道、青森県、岐阜県などからの企業・団体が出展し、中華系を除く海外勢で最大の面積を占めた。

会期中はビジネス関係者や一般消費者など多くの来場者が日本企業のブースに訪れ、実際に商品サンプルを試食し、その場で商談をする姿も見られた。出展者からは「久しぶりの直接出展に意気込んでいる。こうして直接商品を手に取ってもらいながら、対面で商談できることの意義は大きい」というコメントがあった。

ジェトロは、ジャパンパビリオン参加企業に限らず、展示会に参加していた日本企業を会期終了後もフォローし、香港のバイヤーに対する情報発信やオンライン商談の組成などの継続的な支援を行っていく。

(横田覚)

(香港、日本)

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