米水素ステーション事業者ファースト・エレメント・フューエル、カリフォルニア州から助成金770万ドル獲得
(米国、日本)
ロサンゼルス発
2023年08月22日
米国カリフォルニア州の水素ステーション事業者最大手ファースト・エレメント・フューエル(FEF、カリフォルニア州アーバイン市)は8月15日、カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)から助成金770万ドルを獲得したと発表した。
FEFは同州内で40カ所の燃料電池車(FCV)向け水素ステーションを運営しており、計85台のディスペンサーを設置している。同社のサンタアナの製造施設では、水素補給ステーションの重要な部分となる高技術の部品やシステムを製造しており、今回の助成金はこの施設の製造量を10倍に引き上げるための設備投資に用いられる。FEFは今回、CECからゼロエミッション輸送製造のための助成金を獲得したが、FEFもこのプロジェクトに少なくとも1,400万ドルを拠出する。
同製造拡張プロジェクトは2026年3月まで延長され、FEFは1年間に製造できる液体水素ポンプ数の増大に取り組むほか、カリフォルニア州リバモアにある水素物流ハブやフィールド試験施設でのポンプ試験能力も増大できるとしている。
FEFに対しては、2014年11月にホンダが資金援助を発表したほか、三井物産と国際協力銀行(JBIC)も2020年6月に共同出資した(2020年6月24日記事参照)。FEFのカリフォルニア州での水素ステーションネットワークの拡大は燃料電池自動車の販売拡大にも寄与することが期待される。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国、日本)
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