7月のインフレ率は9.69%、前月よりわずかに低下

(バングラデシュ)

調査部アジア大洋州課

2023年08月14日

バングラデシュ統計局(BBS)は8月6日、2023年7月の消費者物価指数(CPI)上昇率を9.69%と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。非食料品セクターの価格がやや低下したことを背景に、6月の9.74%からわずかに低下した。

今般の発表によると、食品セクターのインフレ率の上昇幅は6月の9.73%から9.76%に上昇したものの、非食品セクターは9.60%から9.47%に低下した。同セクターで低下がみられた項目は、衣料・履物類、輸送費、レクリエーション・文化、その他商品およびサービス類だった。なお、都市部でのインフレ率は9.75%と、農村部の9.43%よりも引き続き高い傾向にある。特に、農村部では食品・非食品セクターともに前月比で減少傾向にある一方で、都市部の7月の食品セクターが9.63%と、前月の9.26%より上昇がみられた。

6月に終了した2022/2023年度(2022年7月~2023年6月)のCPI上昇率は、前年度比で9.02%(都市部8.87%、地方部9.08%)となり、過去3年間で最も高い水準を示していた(2023年8月4日記事参照)。

(寺島かほる)

(バングラデシュ)

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