香港とサウジアラビアの「中銀」が覚書締結、金融協力を推進

(香港、サウジアラビア)

香港発

2023年08月04日

香港金融管理局(HKMA)と中央銀行に相当するサウジアラビア通貨庁(SAMA)は726日(サウジアラビア時間)、リヤドで金融サービス分野の協力強化に向けた会議を開催した。会議では金融インフラ開発、公開市場操作、市場のコネクティビティー、持続可能な発展の4つの分野に関して議論した。

また、SAMAのアイマン・アルサヤリ総裁とHKMAの余偉文(エディー・ユエ)総裁は、金融イノベーションに関して双方で議論を促進することを目的とした覚書(MoU)に署名した。具体的には、新たなトレンド、ベストプラクティス、規制、政策と法律に焦点を当て、金融イノベーションとフィンテックに関する情報共有を促進するとしている。このMoUはぞれぞれのフィンテック分野で協力を加速させると示している。

今後の双方の協力に関して、アルサヤリ総裁は、サウジアラビアが世界規模のフィンテックハブとして発展するには、他の成長ハブとの連携が重要になると述べた。また、余総裁は、経済と貿易、持続可能な開発、金融とフィンテック分野で、サウジアラビアと香港には協力の余地が大いにあると強調した。

(松浦広子)

(香港、サウジアラビア)

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