ジェトロ、ペット産業の展示会「PET FAIR ASIA 2023」でジャパンブース設置
(中国、日本)
上海発
2023年08月31日
中国の上海新国際博覧中心で8月16~20日、ペット産業関連の展示会「PET FAIR ASIA 2023」が開催された。主催者の上海万耀企龍展覧有限公司の発表によると、今回の総展示面積は23万平方メートル以上で、国内外から2,300社を超える2万4,000ブランド以上が参加し、来場者数は5日間で合計45万3,541人となった。うち専門バイヤーは10万1,372人、一般来場者は35万2,169人だった。
ジェトロは中国ハイブリッド型キャラバン事業の一環として、中国で同分野の市場開拓を目的とする日本企業20社(リアル参加15社、オンライン参加5社)を取りまとめ、E7ホールにジャパンパビリオンを設けた。ペットフードやペットトイレ用空気清浄機、アレルギー対策スプレー、ペット用歯ブラシなどを出品し、幅広いラインナップが注目を集めた。
ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)
5日間の会期中の商談件数は1,400以上、商談成約件数(見込みを含む)は300件を超えた(速報値、8月24日時点)。参加企業からは「全国各地から集まったディストリビューターのニーズを把握し、市場動向を知ることができた」「展示会を通じて新たなバイヤーとのコネクションができ、ビジネスチャンスにつなげた」とのコメントがあった。
中国は近年、ペットブームを迎えている。EC大手の京東が発表したレポート「中国でのペット健康消費白書2023」「2023年中国ペット産業トレンド洞察白書」によると、2022年の中国のペット市場規模は約3,117億元(約6兆2,340億円、1元=約20円)で、2023年は3,924億元に達する見込みだ。また、犬と猫の飼育数は合わせて1億2,000万匹に達している。洞察白書によると、中国ではオフライン消費が戻りつつあるものの、価格の比較や商品レビューを見ることができるなどの理由で、72%の飼い主がオンラインで購入している。
一方、中国のペット産業のビッグデータを扱う北京派読科技有限公司の「2022年中国ペット消費報告」によると、2022年の中国都市部のペット(犬と猫)消費市場規模は2,706億元で、前年比8.7%増だった(添付資料表参照)。また、2022年の中国都市部のペットの飼い主は7,043万人に上った(うち、犬の飼い主は3,412万人。猫の飼い主は3,631万人)。犬1匹当たりの平均年間消費金額は2,882元、猫1匹当たりは1,883元で、2021年に比べてそれぞれ9.4%、3.1%増だった。
(孟矜)
(中国、日本)
ビジネス短信 1cb8d0175de12e3c