長安汽車がテンセントと海外展開に向けて提携

現地メディアによると、中国大手自動車メーカーの長安汽車は7月11日、中国IT大手の騰訊科技（テンセント）と戦略的提携の強化で合意した。両社はナビゲーションシステムや自動運転、グローバルサプライチェーンの構築、デジタル化などの多岐にわたる分野で連携を強化する。人工知能（AI）や5G（第5世代移動通信システム）などの先端技術分野で共同研究を実施し、長安汽車の脱炭素化や製品のインテリジェント化を共同で推進するほか、テンセントが有するクラウド事業やグローバルに展開するリソースを生かし、長安汽車の海外市場開拓を支援する（「中国発展網」、7月12日）。テンセントクラウドは全世界で100万台以上のサーバーを運用し、5大陸26地域をカバーしている。

長安汽車は7月7日、2023年上半期の販売台数が前年同期比8.0％増の121万5,681台、うち自主ブランド車販売台数は13.4％増の102万506台だったと発表した。自主ブランド車の海外販売台数は14.3％増の11万6,218台だった。長安汽車は「長期的、グリーン、現地化運営、共同発展」という成長理念を掲げ、海外市場への投資額を100億ドル、年間海外販売台数を120万台にするという目標を立てており、海外市場のシェア拡大や、一層のグローバルネットワークの強化を図っている。

（王慧シン）