米アトランタ国際空港、乗客数と離発着数で2022年も世界1位に

(米国)

アトランタ発

2023年07月27日

国際空港評議会(ACI)は7月19日、2022年の「世界で最も忙しい」空港トップ20を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。米国ジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は、乗降客数部門で2年連続の1位、航空機離発着数部門で3年連続の1位となった(添付資料「表1 2022年空港別乗降客数ランキング」、「表2 2022年航空機離発着数ランキング」参照)。アトランタ市のアンドレ・ディケンズ市長は「アトランタ国際空港は、南東部経済の原動力となっている」と述べている。

2022年のアトランタ国際空港の乗降客数は、前年(2022年4月19日記事参照)から23.8%増の約9,370万人だった(注)。新型コロナ禍からの継続的な回復と世界中の規制緩和による海外旅行の復活を反映しているとみられる(グローバル・アトランタ7月24日)。他方、新型コロナ禍以前に記録した1億1,000万人には及ばず、世界全体の乗降客数も、新型コロナ禍以前にあたる2019年の実績比で72.5%の回復にとどまっている。

また、2022年にアトランタ国際空港を離発着した航空機の数は約72万4,000機となり、3年連続で世界最多となった。しかし、乗降客数と同様に、新型コロナ禍以前の水準には届かなかった。

デルタ航空の2023年第2四半期の収益は過去最高

アトランタ国際空港を本拠地とするデルタ航空は7月13日、6月を期末とする2023年第2四半期の業績について、過去最高の四半期収益と利益率を達成したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。営業収益は過去最高の156億ドル、営業利益は過去最高の25億ドル、営業利益率は16.0%だった。同社のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は「消費者の航空需要は引き続き堅調だ」と述べている。同社は、2023年第2四半期の記録的な収益性に海外旅行を挙げている(グローバル・アトランタ7月24日)。

(注)乗り継ぎ便の乗客は、乗り降り合わせて1人として数えられる。

(吉田祥子)

(米国)

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