遼寧港口集団、新たに7航路開設を発表

(中国)

大連発

2023年07月11日

中国の遼寧港口集団(注)は629日、新たに7つのコンテナ路線の開通式典を上海で開催し、9社の国際海運大手と戦略的協力協定や覚書を締結した(「遼寧港口集団プレスリリース」77日)。

遼寧港口集団は中国東北地域の重要な物流拠点だ、大連、営口、丹東、盤錦、綏中の5つの港湾区域で178路線のコンテナ航路を運営している。これら港湾は世界160余の国・地域の300余りの港と海上航路を開設している。

今回式典で発表した7つの国内外コンテナ路線は、スイス海運大手MSCの「大連~地中海の西海岸」「大連~インドネシア・マレーシア」航路、韓国海運大手の韓新海運(旧現代商船)の「大連~ベトナム・タイ」航路、台湾海運大手の万海航運(ワンハイ・ラインズ)の「大連~ベトナム」航路、韓国船社の長錦商船の「大連~極東地域」航路、中国海運大手の上海泛亜航運の「営口~海口」航路、中国物流大手の中創物流(チャイナ・マスター・ロジスティクス)の「大連~蕪湖」航路。

また、戦略的協力協定や覚書を締結したのは、デンマーク海運大手マースク、中国内航コンテナ輸送最大手の上海中谷物流、ブラジル総合資源開発企業バーレ、中国招商局集団傘下の海運大手の招商輪船、中国とポーランド両政府合弁の重量物船社の中波輪船などの9社で、航路開発などで幅広く協力していくことで合意した。

同集団は、ハブ港としての機能改善によって東北地域の一層の対外開放をサポートしていく考えを示した。

(注)遼寧港口集団は2019年に大連で設立し、遼寧省の港湾の物流事業の統合運営プラットフォームとして、中国東北部最大の総合ターミナル運営会社となる。主に石油・液体ケミカルターミナル、コンテナターミナル、自動車ターミナル、ばら積み貨物ターミナル、バルク穀物ターミナル、旅客ROROターミナルなどの運営を行っている。

(呉暁東)

(中国)

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