ダルエスサラームで国際見本市「サバサバ」開催

(タンザニア)

ナイロビ発

2023年07月19日

タンザニアのダルエスサラームで628日~713日、国際見本市が開催された。同見本市は、タンザニアの独立運動の中心を担ったタンガニーカ・アフリカ民族同盟の創設を祝う祝日である77日を中心に毎年開催されていることから「サバサバ(77)」(注)と呼ばれる。タンザニア最大規模の総合見本市で、例年20万人ほどの来場者があるとされている。

タンザニア貿易開発庁(TanTrade)のラティファ・カミス長官は、海外17カ国から267社の外国企業の出展があったと発表した。うち、出展企業数が最大の中国企業は150社ほどを占め、山東省が1,600平方メートルの規模で設置したパビリオンには100社以上が出展した。そのほか、インド企業も多数の出展があり、日本企業ではホンダや京セラ、クボタなどの現地代理店が二輪車やコピー機、トラクターなどを展示した。

IMFは、現政権による経済改革のプロセス進展などを評価し、タンザニアの2023年の実質GDP成長率を5.2%と予測している。タンザニアの人口は現在約6,500万人だが、人口増加は加速しており、国連の推計では2078年には総人口が2億人を超えると見込まれている。2022年の1人当たりGDP1,200ドル程度(世界銀行)とまだ低水準だが、人口増加を背景とした消費市場の拡大に注目が集まっている。一方で、ビジネス環境の難しさを指摘する声も多い。

写真 「サバサバ」会場内の様子(ジェトロ撮影)

「サバサバ」会場内の様子(ジェトロ撮影)

写真 山東省出展のパビリオン外観(ジェトロ撮影)

山東省出展のパビリオン外観(ジェトロ撮影)

(注)スワヒリ語で「7」は「サバ」と発音する。

(佐藤丈治)

(タンザニア)

ビジネス短信 93879ed014bc5c08