マニラ首都圏、最低賃金を引き上げ

(フィリピン)

マニラ発

2023年07月27日

フィリピン雇用労働省(DOLE)は626日、マニラ首都圏の最低賃金を716日から40ペソ(約104円、1ペソ=約2.6円)引き上げる賃金通達を出した。非農業部門の最低賃金(日給)は610ペソ、農業部門は同573ペソに上がる。フィリピンでは20226月に、201811月以来、約4年ぶりに最低賃金が引き上げられており、2年連続での引き上げとなる(2022年5月27日記事参照)。フィリピン政府は、生活必需品や日用品の価格高騰を理由に様々な労働組合から請願があり、最低賃金の引き上げに至ったと説明している(政府通信社629日付)。

なお、賃金合理化法(共和国法第6727外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)において、所定の賃金を支払わない企業は25,000ペソ以下の罰金、1年以上2年以下の懲役の一方もしくは両方に処せられる。

(吉田暁彦)

(フィリピン)

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