猛暑で電力需要が急増、計画停電を実施
(エジプト)
カイロ発
2023年07月26日
エジプトの国営電力会社であるエジプト電力公社(Egyptian Electricity Holding Company、EEHC)は7月22日、電力供給を制限する計画停電の実施を発表した。EEHCによれば、停電は正時前後10分間(計20分間を目安)を基準とし、1回1時間以内とされている。適用される時間帯、地域などの詳細は発表されていない。実際に、カイロ市内の住宅では1日に数回程度、1時間弱の停電が発生している。カイロ周辺の工業地帯への大きな影響は確認されていない。
現地報道によれば、猛暑が続き、電力需要が急増したことが原因とされる。6~8月はエジプトで暑さが最も厳しい時期に当たり、カイロ市内は連日、最高気温が40度を超えている。
エジプトの新会計年度は7月1日から始まったが、2023/2024年度に適用される電気料金について、7月25日現在、政府からの発表は確認できていない。一方、複数の現地報道で、今年度から電気料金の大幅な値上げの可能性が報じられており、家計や事業者へのさらなる影響が懸念される。
(塩川裕子)
(エジプト)
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