ムハンマド皇太子とエルドアン大統領が大統領選挙後、初の会談

(サウジアラビア、トルコ)

リヤド発

2023年07月24日

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相は7月17日夜、サウジアラビアの西部ジッダのアルサラーム宮殿で、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領を迎えた。2023年5月のトルコ大統領選挙後、初となる両国の首脳会談では、公式レセプション後に公式会談と、さらには2国間の政府間協議が行われた〔7月18日付サウジアラビア国営通信社(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

会談で両者は、両国の2国間関係、共同協力の見通し、およびさまざまな分野における協力の発展の機会について検討するとともに、相互の関心事である地域的・国際的な動向とそれに対する努力について議論した。

政府間協議には、サウジアラビア側からエネルギー、スポーツ、内務、国防、外務、国務、商務、観光、投資、メディアの各大臣が出席した。トルコ側からも、外務、エネルギー・天然資源、国防、産業技術、貿易の各大臣のほか、与党・公正発展党の幹部が出席するなど、両国とも主要大臣が顔をそろえた。サウジアラビア政府関係者によると、両者は2022年の2度の首脳会談を経て、経済分野を中心に協力関係を強化することで合意(2022年6月24日記事参照)しており、今回はより具体化に向けた議論をしたもようだ。

また、同日にサウジアラビア投資省は2国間のビジネスフォーラムを開催し、両国の企業関係者が出席した。サウジアラビアのハーリド・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・ファーレフ投資相は、トルコ企業390社によるサウジアラビアへの投資が10億リヤル(約370億円、1リヤル=約37円)に上ることを明らかにし、競争力の高さで知られるトルコの建設業に対してさらなる投資を呼びかけた。

(秋山士郎)

(サウジアラビア、トルコ)

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