BRICS安全保障担当上級代表会議、ヨハネスブルクで開催

南アフリカ共和国のヨハネスブルクで7月25日、第13回BRICS安全保障担当上級代表会議が開催され、ブラジル、中国、インド、ロシア、南アが参加した。南アのクムブッゾ・ンシャフェニ国家安全保障担当相は開会の辞で「国家や非国家主体が世界の特定地域でそれぞれの活動計画を実行する中、一部の国・地域で安全保障が弱体化している」と述べ、BRICSは戦略的パートナーとして、安全保障の国際規範に対し新たな視点と解決策を提供し、安全かつ平和的で、より平等な世界規範を実現すると表明した。

会議参加のために南アを訪れた中国外交トップの王毅・中国共産党中央政治局委員は会議の前日（24日）、南アのナレディ・パンドール外相と会談し、BRICSは発展途上国との関係強化のための重要なプラットフォーム、かつグローバル・サウス間の戦略的意思疎通の重要なチャンネルと述べた。南アとの2国間関係では、「一帯一路」構想や、南アの経済再建・復興計画（2020年10月19日記事参照）の下、特にデジタル経済、環境保護、再生可能エネルギーの分野で支援拡大の意欲を見せた。王毅氏は会議の前後にナイジェリア、ケニア、トルコを訪問した。

8月22～24日に開催予定の第15回BRICS首脳会議には、中国の習近平国家主席を含む関係国首脳がヨハネスブルクに集結する。南ア政府は7月19日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の不参加と、セルゲイ・ラブロフ外相の代理出席を発表した。

（堀内千浪）