ヤクルト、米国で2つ目の製造拠点をジョージア州に設立
(米国、日本)
アトランタ発
2023年07月24日
米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は7月18日、アメリカヤクルトが同州バートウ郡に米国で2カ所目の製造拠点を設立すると発表した。投資額は推定3億500万ドルで、新たに90人以上を雇用する予定だ。
アメリカヤクルトは1990年に設立され、2014年に米国初の製造拠点をカリフォルニア州に設立し、2019年から米国全土に販路を拡大している。2026年に稼働予定の新工場は、アトランタから北西に車で約45分のハイランド75コーポレート・インダストリアルパークに位置し、カリフォルニア州の工場よりも大きくなる見込みだ。
ケンプ知事は「ジョージア州の企業と世界中の市場をつなぐ信頼性の高い物流ネットワークにより、われわれはアメリカヤクルトのような世界トップクラスの企業を誘致し続けている。ヤクルトを迎えられることを誇りに思う」と述べた。また、アメリカヤクルトの三角豊社長兼最高経営責任者(CEO)は「ジョージア州は、生産に適した気候、製品流通に適した物流、州や郡からの積極的な支援など、われわれのビジネスニーズに合致している。新工場が米国東部および中部市場への供給拠点になると確信している」と述べた。
新工場建設予定地のバートウ郡には、大型投資が相次いで発表されている。韓国の現代自動車とSKオンによる2025年稼働予定のバッテリー工場では3,500人以上(2022年12月13日記事参照)、2024年までに拡大予定の韓国のハンファQセルズの太陽電池モジュール製造施設では4,000人以上の雇用が新たに創出される見込みだ(2023年1月12日記事参照)。報道によると、近隣のカータースビル地域では、将来の需要を見込んで、住宅建設プロジェクトが多数進められており(「モーガン・シティズン・カウンティ」紙電子版7月18日)、今後の人口流入が予想される。
(檀野浩規)
(米国、日本)
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