カナダのマグナ、フォードの米テネシー州ブルーオーバルシティ進出の最初のサプライヤーに

(米国、カナダ)

アトランタ発

2023年07月26日

米国テネシー州のビル・リー知事(共和党)は7月20日、カナダの大手自動車部品サプライヤーのマグナが7億9,000万ドル以上を投資し、テネシー州に電気自動車(EV)やトラック用部品の工場を3つ建設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2つの工場は、同州スタントンにあるフォードの「ブルーオーバルシティ」(2021年9月29日記事参照)に、残り1つは同州ローレンスバーグに建設される。マグナはブルーオーバルシティに進出する最初のサプライヤーとなる。

マグナは米国内だけでも54の製造工場とエンジニアリング、製品開発、販売の12拠点を有し、GMCハマー、リビアンR1S、キャデラック・リリック、フォードF-150ライトニングなどにEV用部品を供給している(「エレクトリック」7月20日)。ブルーオーバルシティには、トラック用のバッテリーエンクロージャーを製造する工場と、ポリウレタンフォームとシートを製造する工場を建設する。また、ローレンスバーグの工場では、トラックフレームを製造する。3つの工場で合わせて1,300人の新たな雇用を創出予定だ。生産開始は、いずれの工場でも2025年を予定している。

リー知事は「テネシー州は、米国の自動車製造業の未来をリードしている。マグナをフォードのブルーオーバルシティ最初のサプライヤーとして歓迎する」とコメントしている。また、テネシー州経済開発庁(TNECD)のスチュアート・マクホーター長官は「マグナからの7億9,000万ドルの投資は今後何年にもわたってテネシー州のEVサプライチェーンを強化するだろう」と述べた。テネシー州は2019年以降、148億ドル以上のEV関連投資を誘致し、1万1,000人近い新規雇用を生み出している。

(吉田祥子)

(米国、カナダ)

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