リヤドでエンターテインメント・レジャーイベント「SEA Expo」が開催

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2023年06月01日

サウジアラビアのリヤド国際会議展示場で5月28~30日、エンターテインメント・レジャー産業に特化したトレードイベント第5回SEA Expo(Saudi Entertainment & Amusement Expo)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが開催された。同時に、プロ用照明・音響機器専門イベント「サウジ・ライト・アンド・サウンド・エキスポ(Saudi Light and Sound Expo)」も併催された。

2022年の同イベントには25以上の国から約8,000人が来場したが(2022年5月19日記事参照)、2023年は、40以上の国から同産業を代表する主要関係者1万1,000人以上が来場し、350の出展企業が革新的かつ先端的な製品やサービス、テクノロジーを展示・発表した。

会場では、エンターテインメント・レジャー関連の製品およびサービスのトップメーカーやサプライヤーが、投資家や政府関係者、ショッピングモールや屋内遊園地を手掛ける会社などと商談を繰り広げる光景が見られた。中国企業の出展は30を超えるなど、前年と比較すると増加しており、存在感を示していた。

写真 会場内の様子(ジェトロ撮影)

会場内の様子(ジェトロ撮影)

エンターテインメント業界を牽引する企業・人物が講演を行う「SEAサミット」では、サウジアラビアにおけるエンターテインメントの将来性に加えて、同分野における物流や安全性に関するマネジメント、人材の登用など幅広い議論が繰り広げられた。この展示会では、持続可能性と環境保護の重要性も強調されており、同内容に触れる登壇者もいた。

ジェトロは、日本企業の取引先候補拡大を目的に、海外のバイヤー専用のオンラインカタログサイトである「Japan Street」を紹介した。また、同会場内に、デモブース出展などを行った。同ブースには、「GameWith」(ゲームメディア)や「舞鼓刀塾」(ダンスパフォーマンス)などが出展し、サウジアラビアをはじめとする中東企業との積極的な商談が行われた。

写真 来場前のジェトロブース(ジェトロ撮影)

来場前のジェトロブース(ジェトロ撮影)

サウジアラビアは「ビジョン2030」の一環として、旅行業、観光業、エンターテインメント産業を優先分野と位置付けており、2030年までにエンターテインメントとレジャー市場に640億ドルの投資を計画している。専門家は、この産業が年間47%以上成長し、10年後までに11億7,000万ドルに達すると予測している(5月29日付アラブ・ニュース)。

(位田陸)

(サウジアラビア、日本)

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